実行委員長ご挨拶

第13回ジャパン エンドバスキュラー シンポジウム (JES2018)を、本年8月22日(水)・23日(木)に例年通り弊学講堂におきまして開催する予定で鋭意準備を進めております。

昨年のJESではライブサージェリーを実行できませんでしたので「賢者は歴史に学ぶ」を継承した反省症例・合併症症例発表会に加えて血管内治療のホットトピックスをシンポジウムやパネルディスカッション形式で取り上げました。また共催セミナーでは各分野のトップランナーにご講演をお願いしました。こうして開催した第12回JESですが、有難いことに858名もの方が参加してくれました。反省症例発表会では演者の皆さまにJESの趣旨を理解していただき、また勇気を出して恥部をさらけ出していただきましたのでご参加いただいた皆様も大いに勉強になったことと推察します。

シンポジウム・パネルディスカッションでは通常の学会より一歩踏み込んだ本音のディスカッションができ、様々な問題に対して一定の見解が出せたのではないかと感じています。

例年行っている記名式のアンケートに加え、メイン会場である3階大講堂で、アナライザーを用いて症例ごと、発表ごとにアンケートをとりましたが有難いことに回答いただいた全員がJESは有意義であったと回答を頂きました。さらに84%が翌年のライブサージェリー復活を望んでくださっている一方で、99%がライブの有無に関係なくJES2018に参加されたいとの回答を頂きました。また数多くの目頭が熱くなるコメントもいただき報われた思いです。

また、新専門医制度では心臓血管外科専門医取得にoff the job training (OJT)を30時間履修することが定められていますがOJTを履修できるコースが限定的であることを鑑み、JES/OJTコースを同時開催し45名もの若手外科医に一人最大9時間の履修証明書を発行することができました。この企画が若手外科医のニーズに合致していたこと、JESが微力ながら社会貢献できた事が確認できました。

これまでは、「ライブ手術実施の可否がJESを継続開催するか否かの決め手である」と考えていましたが、昨年のJESを終えて、「ライブを過大評価し、JESでの発表とディスカッションあるいはJESそのものを過小評価」していたことに気が付きました。第12回JESを終えた今、大事なのは血管内治療の向上・研鑽を共に目指す仲間が集い、議論し、発信する場があることでそれは皆様のアンケート回答からも明白です。

第13回目も参加者の皆様の期待のお応えすべく鋭意準備を進める所存でございます。

なお、今回のJESは第60回国際脈管学会とともに開催いたします。ただいまプログラムを作成中です。ご参加いただいた皆様には今後とも温かく見守っていただけますようお願い申し上げます。

第13回 ジャパン エンドバスキュラー シンポジウム (JES 2018)

実行委員長 大木 隆生

東京慈恵会医科大学 外科学講座

統括責任者・血管外科教授