JESにご参加いただいた皆様

去る8月24日・25日開催の第11回Japan Endovascular Symposium(以下、JES)にご参加いただきありがとうございました。2012年にライブでの死亡事例を受け過去3回はライブ手術は施行せず、「賢者は歴史に学ぶ」をテーマとし、ライブでは学べない合併症症例を中心としたビデオライブをJESの柱としてきましたが、今年は皆様のご要望にお応えして4年ぶりにライブ手術を復活させ、大過なく無事終了することができました。皆様におかれましては当日運営にご協力を頂き、心より御礼申し上げます。

今年のJES開催に際しては、ライブ手術復活を企画するにあたり、2016年1月から「心臓血管外科ライブ手術ガイドライン(改訂版)」を中心に慈恵医大倫理委員会と度重なる協議を行い、入念に準備をして参りました。慈恵医大倫理委員会と臨床研究審査委員会の承認後も各関連部署(手術部・麻酔科・心臓外科・循環器内科・看護部など)と共に協議を重ね、最終的には病院長の許可を受けての開催となりました。かつて2日間で20例行っていたライブ手術は安全を期して6例とし、それ以外の時間ではシンポジウムや症例検討会を企画しました。特にライブ手術においてはガイドラインおよび倫理委員会に提出した研究計画書を遵守しました。

例年以上に緊張感をもって迎えた第11回JESですが、ありがたいことに1000名近い参加者を得ました。7割以上が複数回JESに参加の医師たちで、3割はライブ手術への期待の高さを反映して初めての参加者でした。今回は、例年行っている記名式のアンケートに加え、メイン会場である3階大講堂で、アナライザーを用いて症例ごと、発表ごとにアンケートをとりましたがありがたいことに全てのライブ手術で95%以上の参加者が参考になった、あるいは有意義であったと回答を頂きました(pdfJES2016 経過報告書(2016年8月31日現在)をご参照下さい)。またJESの会全体としても、1名を除くすべての人が有意義であったと回答を頂きました。さらに記名式のアンケートにも、ライブ手術復活を望んでくださっていた思いが伝わるコメントを多数頂き、ライブ手術の教育効果の高さが参加者の声からも改めて証明されたと感じる次第です。

今回はわずかに6例のライブ手術でしたが、2006年、まだ私が米国在住中に手探りで発足させた第1回JESや、朝から晩まで計20例前後のライブ手術を供覧したその後のJESより、今回のJESの方があらゆる意味で大変でした。当日を迎えるまで学内外の様々な障壁がありましたが、なんとか乗り越えることができましたのも、皆様の温かいご支援、お力添えを頂いた賜物であると思っております。10年続いた「晩夏の風物詩」を今年も開催できた事とライブ手術患者が全例経過良好である事を慈恵医大関係者一同、嬉しく思いっていますし、お蔭様で私も辞表を出さずに済みそうです。

来年JESを開催するか否かは現段階では不透明です。JESが歴史的使命を終えたと感じる事もありますし、外科医によるライブ手術を取り巻く環境は厳しさを増しています。一方で消化器外科、呼吸器外科、泌尿器科、心臓外科、血管外科などほとんどの外科系診療科におけるライブ手術が消滅した今こそ、JESが率先してライブ手術を継続する事が、今回のアンケート調査・アナライザー結果で改めて明らかとなった極めて有効なこの教育ツールを外科系診療科で絶滅させない事につながり、そして再び広がる事になるかもしれないので、JESの新たな使命と捉える事もできます。このように様々な想いが交錯し、またマスメディアを含め我々を取り巻く環境が読めない現状では先行き不透明です。ただ、過去3年間のライブ手術の無いJESと今回の参加者の感想を比べると、ライブ手術の無いJESは継続する意義は限定的と考えています。言い換えますと、ライブ手術実施の可否がJESを継続開催するか否かの決め手です。このように来年以降、JESを開催するか否かは流動的ですので、刻々と変わる状況は逐次ホームページを通じてお伝えさせて頂きます。

末筆ではございますが、皆様のご健勝にてますますのご発展を心より祈念いたします。

第11回 ジャパン エンドバスキュラー シンポジウム (JES2016)
大木 隆生

東京慈恵会医科大学 外科学講座

統括責任者・血管外科教授

JES 2016 会期

2016年 8月24日(水),25日(木)

*例年と開催曜日が異なります。ご留意ください。

会場

東京慈恵会医科大学 大学1号館

所在地:〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8

主催

Japan Endovascular Symposium研究会

http://www.japanendovascular.com/

実行委員長

大木 隆生

Takao Ohki,MD
東京慈恵会医科大学 血管外科
Division of Vascular and Endovascular Surgery
Albert Einstein College of Medicine
New York, USA

世話人

古森 公浩、横井 宏佳、大木 隆生

お問合せ先

JES運営事務局

株式会社 エヌ・プラクティス 内

所在地:
〒541-0046
大阪市中央区平野町1-8-13平野町 八千代ビル 7F
電 話:
06-6203-6731
FAX:
06-6203-6730
Email :
jes-info@n-practice.co.jp

News !

2016年8月23日
プログラムを更新しました。
2016年8月19日
エッセイ「Japan Endovascular Symposiumにおけるライブ手術の意義」を公開しました。
2016年8月18日
プログラムを更新しました。
当初のご案内から、プログラム順番の入れ替え、時間変更があります。
「当日に関するご案内」を公開しました。
2016年8月16日
事前参加登録を終了いたしました。多数のご登録ありがとうございました。
2016年8月13日
ファカルティリストを更新しました。
プログラムを更新しました。
2016年8月12日
Live Case 症例提示を公開しました。
2016年8月5日
大木隆生 実行委員長のご挨拶を公開しました。
プログラムを更新しました。
若手コメンテーターが決定しました。
2016年7月30日
ファカルティリストを更新しました。
プログラムを更新しました。
ライブコメンテーター公募は終了いたしました。多数のご応募ありがとうございました。
2016年7月21日
プログラムを更新しました。
2016年7月13日
Live Case 4のコメンテーターの公募を開始しました。 (締切 7月29日(金))
事前参加登録を開始しました。
(締切 8月15日(月))
プログラムを更新しました。
2016年7月7日
プログラムを公開しました。
2016年3月14日
ファカルティを公開しました。
2015年12月8日
JES2016の会期が決定致しました。
会期:2016年8月24日(水)・25日(木)
会場:東京慈恵会医科大学 大学1号館
*例年と開催曜日が異なります。ご留意ください。
2015年10月27日
JES2016の案内サイトを公開しました。
実行委員長のご挨拶を公開しました。


DVDのご案内。JES2009〜2011のDVD申込み用紙(PDF)。

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